Chapter 3毎月の運用運営:シンクリンク株式会社

公平性を確認する

シフトを続けていると、どうしても「あの人ばかり入っている」「この人は最近少ないな」といった偏りが気になってきます。ひとつずつ数えて調整するのは大変ですが、Shiftory はスタッフごとの勤務回数を自動で記録していて、機会が偏らないよう、これまで少なかった人が次に入りやすくなるように配慮しています。その配慮の状態をひと目で確認できるのが、左メニューの『公平性』です。

シフトの自動作成や欠員補充で「なぜこの人が優先されたのか」の背景が、この画面を見るとわかります。前回の「欠員補充」で応募者が並んだ順番も、ここで見る考え方とつながっています。

このレッスンのゴール 『公平性』画面で、スタッフの累積勤務回数を確認し、機会の偏りを把握できるようになること。

「公平性」という考え方

Shiftory の公平性は、とてもシンプルな考え方に立っています。これまでの勤務回数が少ない人ほど、次のシフトで入りやすくなる——ただそれだけです。この考え方が、シフトの自動作成にも、欠員補充で応募者を並べる順番にも、共通して効いています。

特定の誰かに機会が偏り続けたり、逆にいつも同じ人ばかりが漏れたりしないように、勤務回数の積み上がりを見ながらバランスをとっていく、という発想です。この画面は、その積み上がりを数字とバーで見えるようにしたものです。

この画面の開き方

左メニューの『公平性』を開きます(画面の見出しは『公平性ダッシュボード』です)。

公平性ダッシュボードの全体(上部にサマリー、下にスタッフごとの累積勤務回数のバー)
『公平性』画面(公平性ダッシュボード)。上のサマリーで全体をつかみ、下でスタッフごとの回数を見る

画面は、上に全体をまとめたサマリー、その下にスタッフごとの勤務回数を並べたバー表示、いちばん下に詳しい一覧の表、という構成です。上から順に見ていきましょう。

期間を切り替える

画面の上部で、見たい期間を切り替えられます。「← 前の期間」「次の期間 →」で、締め日ごとの期間を前後に移動できます。中央には今見ている期間と、お店の締め日(「末日締め」「◯日締め」など)が表示されます。

締め日は、店舗設定で決めた区切りです。給与計算などと同じ区切りでシフトの回数を見られるので、「今の締め期間ではどうか」「先月はどうだったか」を同じものさしで確認できます。

サマリーで全体をつかむ

期間ラベルのすぐ下に、その期間の状態をまとめた4つの数字が並びます。

「対象スタッフ数」は集計の対象になっている人数、「累積勤務 平均」はみんなの平均的な勤務回数です。特に見てほしいのが「最多 vs 最少 の差」で、いちばん多い人といちばん少ない人の回数の開きを表します。この差が大きいほど、機会が偏っているサインです(差が大きくなると色が変わって知らせます)。右端の「最多 / 最少」で、その実際の数字も確認できます。

累積勤務回数を見る(バー表示)

サマリーの下は、スタッフごとの累積勤務回数を、多い順にバーで並べた表示です。

スタッフごとの累積勤務回数のバー表示(多い順、最多・最少のバッジ付き)
累積勤務回数を多い順にバーで表示。いちばん多い人は「最多」、いちばん少ない人は「最少(次回優先)」と示される

各行に、そのスタッフの名前と、「今期 ◯回 / 累積 ◯回」という回数が並びます。バーがいちばん長い(回数が多い)人には「最多」、いちばん短い(少ない)人には「最少(次回優先)」の印が付くので、偏りが直感的に見てとれます。

2つの回数の意味 「今期割当」は、いま表示している締め期間に確定したシフトの回数です。「累積勤務回数」は、シフトを確定するたびに積み上がっていく通算の回数で、公平性の判断のもとになるのはこちらです。この累積が少ない人ほど、次のシフト作成や欠員補充で優先されます。

次回に優先される順で見る(詳細テーブル)

いちばん下の表は、同じスタッフを**次に優先される順(累積勤務回数が少ない順)**に並べ替えたものです。

詳細テーブル。累積勤務回数が少ない順にスタッフを並べた一覧
累積勤務回数が少ない順の一覧。上にいる人ほど、次のシフトで優先される

上から「#1」「#2」…と、次に入りやすい順に並びます。名前・担当できるポジション・今期割当・累積勤務回数を横に並べて確認できるので、「次は誰に多めに声をかけるとバランスがとれそうか」を考える手がかりになります。バー表示が「今どう偏っているか」を見る形なら、この表は「これからどう埋まっていくか」を見る形です。

優先スタッフ(★)の扱い

スタッフ管理で「優先スタッフ」(★)に指定した人は、この画面でも★付きで、ほかのスタッフとは分けて上部に表示されます。優先スタッフは「できるだけ多く入ってほしい」という目印なので、勤務回数のバランスとは見方が少し変わります。分けて表示することで、通常のスタッフどうしの偏りが見やすくなっています。

一部のスタッフは集計に含まれません 雇用形態の並びでいちばん上に置いた区分(社員など、シフトに固定的に入る想定の区分)のスタッフは、この公平性の集計には含まれません。公平性は、勤務回数を調整したいアルバイトなどのスタッフどうしのバランスを見るための画面だからです。

ここまでで完了したこと

おつかれさまでした。ここまでで、スタッフの累積勤務回数を確認し、機会の偏りを把握できるようになりました。そして、シフトの自動作成や欠員補充で「回数の少ない人が優先される」という Shiftory の一貫した考え方も、あわせてつかめたはずです。

これで「毎月の運用」の章は完結です。スタッフを整え、シフト標準設定を見直し、シフトを作って確定し、欠員を埋め、公平性を保つ——ひと月の運用が、ここまでの流れで一周します。毎月これをくり返していくのが、Shiftory を使ったお店の運営です。